先週の雨が降っていた日、
時々通る、川沿いの小さな公園に
金木犀が咲いていました。
夏の間も度々、その公園を通ることがあったのですが、
そこに植えられている多くの木が
金木犀だということに
その時、初めて気が付きました。
ほのかに香る甘い匂いが、
雨降りの湿った空気に漂っていました。
風は木の枝を揺らし、
とても小さく、淡いオレンジ色の花が
雨に濡れて、咲いていました。
傘を挿しながら
沢山の花が咲いている、何本もの
金木犀の木々の間を通りました。
柔らかな花の香りが、ずっと続いていました。
公園で出会った金木犀が印象に残り、
それから何日か経って
シュガークラフトで作ってみようと思いました。
小さい花を数多く作るのは、面倒な作業ですが
葉を組み、枝の形に近づいてくると
完成させたい気持ちが、早まりました。
その後、公園を通っていないのですが、
金木犀は花の期間が短かく、
そして先日の台風で
きっと今は、花も香りも
跡形もなく、散ってしまっていると思います・・・。
儚く過ぎて行く自然の情景を思い出すと
名残惜しく、少し物寂しさを感じてしまいます。
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